ここ数年海外で急激にサービス展開をし、あらゆる場面で利用する人が増えた配車サービスの「Uber」ですが、日本では認知度が今ひとつであり、一体どんなサービスなのかご存知無い方も多くいらっしゃると思います。

一方で海外出張者はUberを利用するケースも増えており、Uberの利用については会社としてどのような運用をすればよいのか、悩まれる人事担当者も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、米国在住のRYUさんが米国でUberを利用した体験を元に、企業としてのUberの利用について見ていきたいと思います。

1.配車アプリはどれほど一般的なサービスなのか

配車アプリのUberですが、米国は「かなり一般的」と言っても過言では無いほど利用者やサービスが浸透しております。

米国駐在中のRYUさんの話では、約8割の邦人同僚が米国でUberを利用した経験があると回答したそうです。それだけ便利で浸透しているということですね。

Uberとは簡単に言ってしまうと、いわゆる個人クシーの配車サービスです。

アプリをワンタッチすることで、事前にUberに登録した最寄りのドライバー(一般の運転手)が利用者を迎えに来て、有料で目的地まで送ってくれる、更に決済も事前登録したカードから自動引き落としのため、車内で現金のやり取りが不要、という画期的なサービスになります。

また、Uberに限らず、配車サービスは増加しており、先日もトヨタ自動車がシンガポールの配車サービス会社「GRAB」に出資し、役員を派遣する旨の報道がありました。

このような状況ですので、海外出張者にとっても、配車アプリを利用するケースは多いと思われます。

一方、欧州や日本では規制の動きも強く、日本では京都や東京の一部など、限定された地域でしか許可されていないようなので、まだ日本人には馴染みの無いサービスかもしれません。

2.Uberの利用方法について

簡単にUberの利用方法を見ていきましょう。

まず利用準備として、スマートフォンにUber専用のアプリをインストールし、そのアプリに自分のアカウント内容を登録します。

その後アプリを立ち上げ、自分が行きたい場所を入力すると、自分の現在位置のマップが表示され、自分の近くを走っているUber登録されている車の情報一覧がマップ上に出てきます。そこから自分で車を選びます。

何人乗りの車が必要か、高級車が良いのかどうか、どの価格の車にするのかなど、条件に合う車両をチョイスできます。また、選ぶ車が自分の位置からどのくらい離れていて、今配車を確定したら何分後に到着するか時間の表示も出てきます。

配車を確定したら、更に詳細な車の情報が送られてくるので、屋外で車が到着するのを待ちます。車が到着したら、Uberで頼んだ人かどうか確認をしてから乗車します。

目的地に到着したら、そのまま降りてOKです。料金の支払いもチップも必要ありません。Uberの利用料金はアプリを通じて自分のアカウントから支払われるのです。

アプリの画面は下記図をご参照下さい。

← 目的地をデトロイト空港に設定した場合の表示。アプリは日本語で表示され、直感的でわかりやすい。

現在地に今から迎えに行ける車の車種、料金などが表示され、希望の車両を選ぶ。車両が到着後、運転手に確認し、目的地へ。

左の図は利用者の元に約9分後にピックアップに来れる車両があるという表示。

車内で料金のやり取りは不要で、すべて事前登録したクレジットカードに請求される。

現在はUber EATSというドライバーによる食事のデリバリーサービスも拡大中。

 

3.利用してみた経験、利用者の評価など

RYUさん曰く、何度か旅行や出張時に利用しているそうですが、今のところは特に問題も無く非常に良いサービスであると感じているそうです。

他の米国在住者の声を聞く限りでは、同様に、特に問題にあったことも無く、本サービスを頻繁に利用しているようです。

とにかく便利であるということが、本サービスを利用する一番の点になります。

Uberサービス利用のメリット

まずメリットを何点か挙げてみます。

・いつでもどこでも

アプリを立ち上げれば自分がいる位置から何車かのUberを見つけることができます。そこから選んで待つだけです。タクシー乗り場が無い所や、タクシーの順番待ちをする必要がありません。

・明瞭料金

目的地を最初に入力して検索するので、料金が明確です。メーターで料金がどんどん変わっていくということもありません。また、チップも必要無いので、煩わしくありません。

料金はアカウントから自動的に引かれるので、極端な話、財布を忘れてしまったり、手持ちの現金やクレジットカードが無くても利用することができます。

ただし、場合によってはタクシーの料金が安い場合もありますので、タクシーがある場所では大体の距離と料金を確認してから使い分けることをお勧め致します。

Uberサービス利用のデメリット

・運転手の素性が分からない

タクシーであれば運転手はタクシー会社の社員ですが、Uberの場合はあくまでUberに登録をしている一般人が自分の乗用車を利用してサービスを提供しています。そのため、どんな人物が運転手なのか分かりません。

安全運転をしてくれるのか、スピード狂なのか、どのような運転をする人物かも分かりません。最悪の場合、犯罪者である可能性もあります。車自体もしっかり整備されている車なのか分かりません。あくまでもUber利用は個人責任が大きいです。

4.企業として運用はどうすべき?

利便性から広がりを見せるUberですが、海外出張者や駐在者に対してはどのようなアナウンスが必要でしょうか?

以下、具体的な考え方を列挙してみました。

事故やトラブル時に対応できるかどうか?

これは現地での車の運転の可否判断も同様ですが、仮に事故やトラブルになった際に適切に現地語で対応できるかどうか、というのは一つの基準になります。

被害者の救助や、警察への連絡、同行者の支援などある程度現地の交通ルールや言語に精通して対応できる人が利用すべきでしょう。

現地当局の見解を把握しておく。

前述のとおり、Uberを規制している国・地域も多々あります。このような国では利用すべきではないでしょう。例えば、ロンドンやドイツ等ではUberは禁止されています。

また、中東ではUberはかなり一般的ですが、レバノンでは利用に規制がかかっています。昨年、在レバノンの英国大使館員が、Uberを利用した事故で亡くなるという事案が発生しており、これを受けてレバノン内務大臣はUberの利用に否定的な見解を示しています。

しかしながら、利用が禁止されている国でも類似の別の配車アプリが出回っているなど、規制が徹底されていない現状もありますので注意が必要です。

女性のみでの利用や、出張者の利用は控える

特に女性だけで利用する場合は警戒が必要です。これは通常のタクシーにも言えることですが、女性の一人利用は極力避けるべきでしょう。利用する場合でも、例えば第三者と電話しながら乗る、ナンバーや情報を控えておく、行先の細かな確認を入れる等、運転手を牽制して警戒する必要があります。

また、出張者の利用にも注意が必要な場合もあります。出張者が、勝手も分からずにアプリをインストールして初めて利用するのはなかなかハードルが高いかもしれません。

そのため、駐在者は必要に応じてUberを利用、日本からの出張者は出来る限りタクシーやハイヤーを使用した方が良い、とするのも一つの方法です。

 

以上、いかがでしたでしょうか?

後半は少し否定的な意見を書きましたが、実際に海外勤務者にとっては、今やなくてはならないサービスになりつつあるのも実情です。

企業としてあえて推奨、禁止する必要もないと思われますが、上記の項目は注意喚起事項として、対象者に案内しておいたほうが無難かもしれません。

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